セメント固定式インプラントとは
アクセスホールがない「セメント固定式」とは?
セメント固定式とは、インプラント体と土台(アバットメント)をネジで固定した後、その上から人工歯(上部構造)を歯科用の強力なセメント(接着剤)で合着させる方法です。
天然の歯を削ってクラウン(被せ物)を装着する際と同じように、接着剤で固定するため、人工歯の表面にネジ穴であるアクセスホールを作る必要がありません。
セメント固定式のメリット
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審美性に優れている
アクセスホールがないため、見た目が非常に自然で、天然の歯と見分けがつきにくい仕上がりになります。特に人目につきやすい前歯の治療に適しています。
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舌触りが自然
噛む面や裏側に穴を埋めた詰め物がないため、舌触りに違和感がありません。
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噛み合わせの形を作りやすい
噛む面に穴による制約がないため、理想的な形態の人工歯を設計しやすく、精度の高い噛み合わせを作りやすいとされています。
セメント固定式の注意点(デメリット)
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メンテナンスや修理が難しい
一度セメントで固めてしまうと、取り外しが非常に困難です。将来的にネジが緩んだり、人工歯が欠けたりした際に、人工歯を壊さなければ外せない場合があります。スクリュー固定式のように簡単にはメンテナンスできません。
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インプラント周囲炎のリスクがある
これがセメント固定式の最大の注意点です。人工歯を接着する際に、余分なセメントが歯と歯茎の境目から歯茎の内部に漏れ出すことがあります。この取り残されたセメントが細菌の温床となり、歯周病に似た「インプラント周囲炎」を引き起こすリスクが高まります。
アクセスホール・セメント固定式、どちらの方法が良いのか?
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スクリュー固定式(アクセスホールあり) |
セメント固定式(アクセスホールなし) |
| メリット |
メンテナンスや修理が容易、衛生的 |
見た目が自然で美しい、舌触りが良い |
| デメリット |
見た目や舌触りが気になる場合がある |
修理が困難、インプラント周囲炎のリスク |
| 適した部位 |
主に奥歯、メンテナンス性を重視する場合 |
主に前歯、審美性を最優先する場合 |
このように、どちらの固定方法にも一長一短があります。
どちらを選択するかは、治療する歯の場所(前歯か奥歯か)、噛み合わせの状態、インプラントを埋め込む角度、そして患者様が何を最も重視されるか(審美性か、長期的なメンテナンスのしやすさか)などを考慮して、担当の歯科医師が総合的に判断します。
治療計画の際には、ご自身のケースではどちらの方法が適しているのか、それぞれのメリット・デメリットについて、担当の歯科医師とよく相談することが非常に重要です。