郡山ファースト歯科矯正歯科・監修 インプラントの道しるべ » 難しい症例の治療法 » 歯肉がやせている場合

歯肉がやせている場合

歯科医から「歯肉がやせているので治療が難しい」と言われた方でも可能性のある治療について紹介します。

目次

歯肉がやせている人はインプラントができないのか?

角化歯肉が少ないとトラブルの原因に

歯茎には「角化歯肉」と呼ばれるものがあります。コラーゲン繊維が多くて丈夫な部分のことです。

ですがこの「角化歯肉」が少ないと、「歯茎がやせやすい」「ブラッシング時に痛みを感じる」「歯茎がひっぱられることで歯周ポケットに汚れが溜まりやすくなる」といった歯茎トラブルを引き起こす可能性が高くなります。

インプラント治療と歯茎の移植手術

これまでは歯肉がやせているとインプラント治療はできないと言われていましたが、医療が進歩した現在では治療も可能になっています。

歯肉が痩せている人がインプラント治療を受けた場合、さまざまなトラブルの可能性が高まります。

トラブルを避けるために、インプラント治療と同時に歯茎の移植が実施されるため、一般のインプラント治療と比べると難易度は上がると言えるでしょう。

郡⼭ファースト⻭科矯正⻭科の
対応
郡山ファースト歯科矯正歯科・伊波院長の診療の様子(イメージ)

公式サイトを見て、
治療内容を
確認しましょう。

歯肉の移動や移植は、通常のインプラント手術よりも難易度の高い治療です。
すべての歯科医が対応できる手術ではないため、歯科医院によっては対応していないところもあるでしょう。
まずは難易度の高い治療に対応しているかを確認してください。「骨造成」「歯肉(歯茎)の移動・移植」などに対応している歯科医院は、他院で断られた症状の患者さんであってもインプラント治療ができるかもしれません。

監修:郡山ファースト歯科矯正歯科 伊波良将院長(歯科医師)
連絡先:024-955-6869
運営元・監修者の情報はこちら

インプラント治療は歯科医によって異なる

インプラント治療はどんな経歴の歯科医でも可能

インプラント治療を行う歯科医は、当然ながらインプラントに関する専門知識を持っていなければなりません。

ところが法的には、歯科医師免許を持ってさえいれば、経験が浅くてもインプラント治療ができることになっています。

インプラント治療は自由診療で自由に価格を設定できるため、売り上げのために、十分な知識がないままにインプラント治療を提供する歯科医も残念ながら存在します。

歯科医によって技術力はさまざま

「インプラントの専門知識」とは言ってもピンからキリまであります。

講習等はインプラントメーカーが個々で行っていることが多く、その領域は幅広くあります。歯科医院で採用しているインプラントのメーカーが勉強会を主催し、歯科医がそれに参加する形が一般的。

詳しく学びたいと、インプラント専門の学会で新しい技術や知識を修得する歯科医もいます。

こうしたことから、技術力は当然異なります。対応できる治療にも差が出てきます。

歯肉がやせている人のための治療

遊離歯肉移植術(FGG)

上皮組織ごと移植する

遊離歯肉移植術(FGG)とは上顎から上皮のついた歯肉を採取し、歯肉がない部分に移植する外科手術のことで、「Free Gingival Graft」の頭文字をとったものです。

歯やインプラントのまわりの角化歯肉を増加させることで、セルフケアをしやすくする目的を持ちます。

手術の流れ

麻酔後、歯茎を切開し、必要となる歯茎のサイズを計測。口蓋部にも麻酔を行い、移植をするのに必要な分量の組織を切り取ります。

切り取った組織を必要となる歯茎に移植し、切除した部分を糸で縫って固定します。

料金について

この手術の費用は、一般的に1歯で10万円前後となっています。インプラント治療費と合わせると、およそ40万円~60万円が費用相場となります。

遊離歯肉移植術(FGG)について
詳しく見る

結合組織移植術(CTG)

上皮組織は元あったものを利用

口の中の軟組織は「上皮性組織」「結合性組織」「骨膜」といった3つの層から成り立っています。

FGGは、「上皮性組織」「結合性組織」で移植する治療方法です。一方CTG治療は「結合性組織」のみを取り出し、歯肉が不足している箇所に移植していきます。

上皮は元あったものを利用します。そのためFGGと比べると綺麗な見た目になり、前歯などに適した治療方法となります。

治療の流れ

切開する部分(上顎部分と移植予定部分)にかけた麻酔が効いた後、歯茎を切開し、移植片を入れる場所を作ります。

次に上皮性組織を切開し、内部の結合性組織を必要なサイズ分だけ切り取ります。 歯肉不足の移植先である上皮性組織を切開し、先ほど切り取った結合性組織を移植します。

最後に切開した所を縫合し、移植片を固定します。

料金について

この手術自体の費用としては、一般的に1歯で10万円程度とされています。

1歯増えるごとに10万円程度の料金が追加されます。前歯のインプラント治療費と合わせると、費用相場は40万円~60万円程度をみておくのが良いでしょう。

その他の治療法

歯肉弁移動術

やせてしまった歯茎の周りを切り開いて、切り離します。その後、やせた歯茎部分にのばして縫合する、といった治療方法です。

まれに、歯肉が後戻りをすることがあります。

歯周病治療

歯周病も歯肉がやせてしまう原因の1つです。歯石や磨き残しなどがあると、歯周病を引き起こすことがあります。

歯科医院で歯石を取り除くことで歯周病の進行を抑えることができ、歯茎を守ることに繋がります。

当サイト監修
「郡山ファースト歯科矯正歯科」による
症例別インプラント治療法解説を見る

難症例に対応可能な歯科医に相談を

手術には高い技術や知識が必要

歯肉がやせている場合の手術には何通りかの種類があります。

いずれの手術も歯科医の技術力や経験を必要とする、難しい手術です。

インプラント治療の実績が豊富な歯科医を探してください。

関連ページ

健康な歯を取り戻す!
インプラント治療特集を見る