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糖尿病の場合

歯科医から「糖尿病のためインプラント治療が難しい」と言われた方でも可能性のある治療について紹介します。

目次

糖尿病の人はインプラントができないのか?

手術・治療ともにリスクは高い

糖尿病を患っていても、インプラント治療は可能な場合があります。

ただし、健常者と比べると、インプラント手術時におけるリスクは高くなるでしょう。

糖尿病が十分にコントロールされている状態であっても、傷の治りが遅くなることで、インプラント周囲炎などの細菌感染のリスクも考えておかなくてはなりません。

郡⼭ファースト⻭科矯正⻭科の
対応
郡山ファースト歯科矯正歯科・伊波院長の診療の様子(イメージ)

糖尿病の方でも、
可能性はゼロではありません。

すべての糖尿病の患者さんが、インプラントを断られているわけではありません。郡山ファースト歯科矯正歯科でも、糖尿病の方のインプラント治療の実績があります。
ただし、健康な方と比べて治療のリスクが高いのも事実です。
血液をサラサラにする薬などを服用している場合は、手術のリスクも高まります。
いずれにせよ、通常よりも高難度の手術になることが予想されます。さまざまなケースに対応できる歯科医院に相談するようにしてください。

監修:郡山ファースト歯科矯正歯科 伊波良将院長(歯科医師)
連絡先:024-955-6869
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免疫力の低下や合併症に伴うリスク

糖尿病によって必要な栄養素の供給が行き届かなくなると、免疫力は低下します。

免疫力の低下は感染症のリスクを高めてしまうので、注意が必要となります。

また糖尿病による動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞、腎障害などといった合併症につながります。

合併症は、インプラント手術を行う上で大きなリスクとなります。

骨の代謝低下によるリスク

骨は、骨を作る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞との働きによって新陳代謝しています。

ところが糖尿病によるインスリン欠乏や高血糖状態は、骨芽細胞の機能や数の低下を招いてしまい、骨の量を減らしてしまう可能性があります。

これによりインプラントと骨がうまく結合することができずに、脱落してしまうといったリスクもあります。

インプラント治療の方針は歯科医によって異なる

歯周病の治療が糖尿病治療にもつながる

糖尿病の人は歯周病になりやすいと言われています。

これは、歯周病は炎症により発生した化学物質によってインスリンが効きにくくなり、血糖値が高くなるからです。

歯周病を治療することで、体内の血糖地を下げることができるので、糖尿病改善にもつなげられます。

インプラント治療は口内環境を整えてから

インプラント治療は、少しでも悪影響を及ぼすリスクがあれば、改善してから始める場合がほとんどです。

歯周病を治療し、糖尿病をコントロールすることができれば、インプラント治療も行える可能性が高くなります。

歯科医によっても治療の可否や方針は異なりますので、まずは相談してみることをおすすめします。

歯周病の方のための治療

歯周形成外科治療

歯茎がやせる原因

歯茎がやせる原因は、歯周病だけとは限りません。経年劣化という言葉があるように、歯茎も加齢のほか、歯ぎしりやブラッシングの強さなどによって、健康な状態よりも下がってしまうことがあります。

歯茎がやせると、歯茎のトラブルも起こりやすくなります。

やせた歯茎を整える

歯周形成外科治療は、やせてしまった歯茎を整えることで、セルフケアをしやすくしたり、見た目を改善したりすることのできる歯肉移植法です。

歯茎に厚みを持たせることで、しっかりブラッシングができるようになるため、虫歯や歯周病の治療と予防にもなります。

料金について

歯周形成外科治療は、歯周病の治療などの場合に公的医療健康保険適応となることもありますが、インプラント含め、自由診療となる場合が多いです。

したがって料金も歯科医ごとに異なりますが、一般的には5〜10万円程度と考えてよいでしょう。

遊離歯肉移植術(FGG)

やせた歯茎に上皮ごと移植

FGG(遊離歯肉移植術)は、歯茎がやせてしまったことによるトラブルを予防するために行う外科治療法です。

上顎の口蓋部分から上皮ごと切除して、不足している歯茎に移植を行います。

上皮ごとの移植となるために、移植した歯肉部分で色に違いが出てしまうというデメリットがあります。

CTGに比べ、技術的に容易

インプラント治療においては、歯茎がやせているとリスクが大きくなることもあり、リスクを低減するために、治療前に歯茎を増やすFGGを行うことがあります。

また次に紹介するCTG(結合組織移植術)に比べ、技術的に容易に行うことができます。

料金について

歯肉移植法は公的医療保険適応となる場合もありますが、多くの場合は自由診療となるため、歯科医によって異なります。また移植しなくてはならない歯の本数や範囲によっても料金は異なります。1歯あたりの料金相場は5~10万円程度となります。

結合組織移植術(CTG)

下がった歯茎を増やす

健康な状態よりも下がってしまった歯茎は歯周病が原因となるほか、加齢や強い力での歯磨き、歯ぎしりといったことも原因となります。

このように下がった歯茎を増やす手術が結合組織移植術(CTG)です。CTGはFGGに比べ、より技術を必要とする手術となります。

見た目が自然な仕上がりに

上皮と結合組織を移植するFGGと異なり、CTGは上顎の口蓋という部分から結合組織のみを切り取って、不足している部分に移植することになります。

上皮はもともとあったものを利用するために、歯茎の表面の色に左右されることなく、見た目が自然な仕上がりになります。

料金について

FGGと同じように、CTGも治療内容によっては保険適応となる場合もありますが、多くの場合は自由診療となります。したがって料金は歯科医院、移植範囲、歯の本数などにより異なります。1歯あたりの料金相場もFGGとそれほど差はなく、5万~10万円程度となります。

歯周組織再生療法

失われた歯周組織を再生する

失ってしまった歯周組織の再生を促進させるために行う療法です。歯槽骨の欠損部にエムドゲインやリグロスといった薬剤を入れることで、失われた組織を誘導し、再生を促していきます。歯の動揺の減少や、歯の寿命を伸ばすことが可能です。

デブライドメント

歯石の除去などを行うことで、歯周ポケット内の環境を改善していくというものです。

器具を使い環境を改善しながら、歯周治療に使用される水で口の中を清潔な土壌に整え、ポケットの中のインフェクションコントロールを行います。

当サイト監修
「郡山ファースト歯科矯正歯科」による
症例別インプラント治療法解説を見る

難症例に対応可能な歯科医に相談を

対応可能な歯科医を探す

糖尿病や歯周病であることから、歯科医からインプラント治療を断られた人もいれば、インプラントの治療をあきらめている人も少なくありません。

ですが、このような難症例に対し、歯周形成外科治療など治療方法により対応可能な歯科医院もあります。

まずは相談を

歯周病治療などの治療方法の組み合わせにより、糖尿病の患者さんにも適切なインプラント治療を行うことは不可能ではありません。

まずは公式サイトや口コミを見て、対応可能かどうかを確認してみるとよいでしょう。

対応可能であれば、歯科医に相談してみることをおすすめします。

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